2022.10.14 インフォメーション

アミノ酸の働きがいかに重要か!

アミノ酸の働きがいかに重要か解説します

 

1、アミノ酸は体の一部

 

人体を構成する成分は、その6割が水分です。

その他は、3大栄養素のタンパク質、糖質、脂質、ビタミンやミネラルがあります。

人体の最小単位は、細胞ですが、細胞の中には細胞内小器官と呼ばれる構造体があり、一つ一つがそれぞれの役割を持ち、協調して活動しています。

細胞内小器官にしても、それを納める細胞自体にしても、それらを構成する成分として、特にタンパク質と脂質が重要です。

その中でタンパク質の構成要素であるアミノ酸について、その重要性、働きについて論じてみたいと思います。

私たちの体は、動的平衡を保っており、毎日必要な成分が体内に入り、そして代謝、排泄されながら、一定の形を保っています。

例えば耳や鼻の形は一定の容姿を保っていますが、物質の出入りにより、変形することなく、形を保っているのです。

でも、病気や老化などによりその動的平衡が崩れると体型自体も変わります。

食事摂取量が少なくなると、ウェストが細くなり、体型が変わります。

人体を構成するタンパク質を構成するアミノ酸、今回はその重要性についてぜひ把握されて下さい。

 

2、アミノ酸の働き

 

アミノ酸は、筋肉や骨を構成し、人体を形作る構成成分であるとともに、消化酵素や代謝酵素などで使われる機能成分にもなります。

 

①     構成成分として

筋肉や骨、皮膚、臓器を構成する成分として、アミノ酸から合成されるタンパク質が私たちの顔形を作っています。

骨もタンパク質でできていますが、摂取量が少なくなると骨がもろくなります。

皮膚を正常に保つためにもタンパク質が必要です。

 

②     人体の機能成分として

アミノ酸が結合したタンパク質は、代謝酵素や消化酵素として働きます。

消化酵素は、食べたものを消化するために必要です。消化酵素は栄養の吸収に非常に大切です。消化酵素が分泌されるためには、主に膵臓の機能が大切です。

このような消化酵素の分泌を、外分泌機能といいますが、その働きが正常に作用するためには、亜鉛が必要です。亜鉛は大豆などの豆類に含まれるので、豆類の摂取をお勧めします。

代謝酵素は、生理機能を有する物質を合成するために必要です。

代謝酵素や消化酵素は、酵素として作用するので、ビタミンやミネラルなどの補酵素が活性化する因子として必要になります。

酵素類の働きには、アミノ酸とビタミン、ミネラルが必要です。

お肉、お魚は、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが含まれますので、人体には必要な栄養素です。特にビタミンやミネラルは酵素を活性化するために必要なので、豆や肉、海藻類を摂取する必要があります。

 

③      ホルモンの材料

アミノ酸は、精神活動を良好に保つホルモンの材料としても活用されます。

睡眠をもたらすメラトニンは、アミノ酸のトリプトファンから合成されます。同じトリプトファンは精神安定をもたらすセロトニンの材料にもなります。

以上のようにアミノ酸は、体をつくる、消化や代謝を司る、精神活動を維持するために非常に重要になります。

健康体を維持するには、アミノ酸の摂取が必要です。

 

3、タンパク質の劣化

 

タンパク質は糖分と結合すると機能が低下し、劣化します。

糖質の過剰摂取により血糖値が高い状態があると、消化酵素、代謝酵素などの働きが低下し、骨に含まれるコラーゲンなどのタンパク質は機能障害を起こします。

血糖値が上がらないようにするには、肉や魚を先に食べるようにして、お米やパスタなどを後にして食べる工夫が必要です。

さらに食物繊維を含む野菜、豆類、海藻類を先に摂取することもその対策になりますが、なによりもよく噛むことは、血糖値が上がらないようにする一工夫になります。

 

4、食品中のアミノ酸

 

食品中には、アミノ酸が多く含まれるものがあります。

先にあげた肉、魚、豆類などにたんぱく質が多く含まれますので、これらを摂取することでアミノ酸が入るようになります。

アミノ酸の吸収をよくするには、腸内に善玉が存在する必要があります。

納豆は善玉菌とタンパク質、亜鉛などのミネラルが含まれるので、いい食材になります。キムチやぬか漬け、味噌などもよろしいと思います。お肉も必要なので肉と豆腐を使った、肉野菜炒めがいいでしょう。

 

5、まとめ

 

以上、アミノ酸について解説しましたが、その重要性はご理解頂けたでしょうか?

普段アミノ酸を意識することはあまりないと思いますが、これがないとホルモンなどの合成ができず、精神活動にも影響し、消化吸収代謝にも影響することから、積極的に摂取することが必要です。

日本には、古来から豆腐、味噌、刺身、焼き魚などの大豆や魚を中心とした、良質なタンパク質としての和食がありますので、これを機会に食を見直してみてはいかがでしょうか?

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